こんにちは、カイです。
この記事では眞木準さんの名作キャッチコピーをご紹介します。
糸井重里さん、仲畑貴志さんと並び、日本を代表するコピーライター眞木準さん。
2009年6月22日に急性心筋梗塞で他界されましたが、いまなお多くのコピーライターに絶大な影響を与えて続けています。
眞木準さんのコピーは、「ダジャレ」「恋愛」「王道」の3つの顔をもつと言われています。
とくに「ダジャレ」に関しては、独自のスタイルを確立し、第一人者として名をはせました。
その影響は、日本最大の公募広告賞である『宣伝会議賞』にて、ダジャレ部門の『眞木準賞』ができるほどです。
ジャンルごとにまとめているので、気になるところからご覧ください。
ダジャレ 編
でっかいどお。北海道
(全日本空輸)
日本人なら誰でも知っているフレーズではないでしょうか。
このコピーをきっかけに、たくさんの人が北海道に訪れたそうです。
10文字の言葉で、半永久的にブランディング。
もはやコピーではなく流行語ですね。
こちらの記事にて、このコピーを分析・解剖しています。
参考:「でっかいどお。北海道」のコピーから読む「知性」のこと
全文は有料会員限定ですが、興味のある方はどうぞ。
おぉ きぃ なぁ ワッ
(全日本空輸/スカイホリデー沖縄)
裸一貫、マックロネシア人。
(全日本空輸/沖縄スカイホリデー)
女は、ナヤンデルタール。
男は、ネタンデルタール。
(AGF/CAFÉ RESORT)
グラマー民族の大移動。
(伊勢丹)
ネクタイ労働は甘くない。
(伊勢丹)
恐いもの着たさ。
(伊勢丹)
ミニきませんか。
(伊勢丹/ISETAN)
ナイフのようなナイーブ。
(伊勢丹)
幸服を買う。
(伊勢丹)
和イスキー
(サントリー/サントリーウイスキー膳)
こんばん和。
(サントリー/サントリーウイスキー膳)
あとは待つ竹。
(サントリー/サントリーウイスキー膳)
都会で、
ボケー
ション。
(サントリー/カンパリソーダ)
東北大陸から。
(東日本旅客鉄道)
六本人、生まれる。
(森ビル/六本木ヒルズオープン)
家ではスローにん。
(ミサワホーム)
イマ人を刺激する。
(TDK/TDKビデオテープ)
寝たモノ同士は、仲がよくなる。
(大塚食品/シンビーノ)
夏コイの味。
(カルピスウォーター)
恋愛仕様。
(HONDA /S-MX)
愛情 編
恋を何年、
休んでますか。
(伊勢丹)
ドキッとする人も多いのでは。
年をとるほど、自分から動くのがめんどうになりがちです。
「最後に恋したのって、いつだろう…」と見た人に考えさせる名作コピー。
テレビドラマのタイトルにも採用されました。
ぼくが大好きなコピーのひとつです。
恋が着せ、
愛が脱がせる。
(伊勢丹)
着やすい。
つまり脱がせやすい。
(伊勢丹)
愛は無断でやってくる。
(伊勢丹)
何人まで愛せるか。
(伊勢丹)
ダイエットには、甘い恋を。
(伊勢丹)
目を閉じても見える人。
(伊勢丹/アン・クライン)
黙ったまま話せる言葉。
(伊勢丹)
きょ年の服では、恋もできない。
(三陽商会/Burberrys BLUE LABEL)
恋さえあれば、
愛などいらない。
(三陽商会/Burberrys BLUE LABEL)
失恋は、何度やってもやめられない。
(三陽商会/Burberrys BLUE LABEL)
二十世紀で最後の恋かも。
(三陽商会/Burberrys BLUE LABEL)
好き、という字は女の子。
(三陽商会/Burberrys BLUE LABEL)
就職は、結婚ではなく、恋愛です。
(三陽商会/Burberrys BLUE LABEL)
結婚は、21世紀でいいわよ。
(三陽商会/Burberrys BLUE LABEL)
ラブはラフに着る。
(三陽商会/Burberrys BLUE LABEL)
ワンモア ビジン
(資生堂/ブラウディア)
十歳にして
愛を知った。
(福井商事/ライオンファイル)
人生 編
四十才は
二度目のハタチ。
(伊勢丹)
40歳になると老いも増してきて、「いよいよおじさん・おばさんだなぁ……」と悲しくなるかもしれません。
そんなタイミングにこのコピー。
「二度目のハタチ」と新しく定義することで、若々しさや希望があふれてきます。
人生100年時代。まだまだ若いお年頃ですね。
ハッピーエンド始まる。
(伊勢丹)
専攻はカラダ資本論でした。
(伊勢丹)
運力が強い。
(伊勢丹)
青春をいつ、はじめるか。
(伊勢丹/第2団塊の服)
フランス語で
笑いましょう。
(伊勢丹/カール・ラガーフェルド・ブティック)
夢国籍でいこう。
(伊藤忠テクノサイエンス)
会社は、若いうちにやめよう。
(伊藤忠テクノサイエンス/CTC最先端IT動向セミナー参加募集)
汚れても、汚れても
人はそれでもけがれない。
(リクルート/ザ・チョイス大賞展)
潰されても、潰されても
人はそれでも再生できる。
(リクルート/ザ・チョイス大賞展)
今日は何回、プッツンしましたか。
(大塚製薬/シーマックス1000)
1週間で時代は変わる。
(朝日新聞/アエラ)
両輪で生きる。
(HONDA)
家庭は
家と庭でできている。
(和建設)
人間 編
トースト娘が
できあがる。
(全日本空輸/沖縄)
日に焼けた肌と、笑顔がまぶしいポスター。
そこに「トースト娘」という言葉がどんぴしゃり。
紫外線とか日焼けとか、何も気にせず満喫する女優さん。
なんとも健康的でうつくしい……
沖縄の海でたくさん遊びたくなるような、夏をたのしむコピーです。
タキシード・ボディ、流行。
(全日本空輸/沖縄)
高気圧ガール、はりきる。
(全日空/リゾートピア沖縄)
帰ったら、白いシャツ。
(全日本空輸/スカイホリデー沖縄)
飲む時は、ただの人。
(サントリー/サントリーホワイト)
あんたも発展途上人。
(サントリー/サントリーホワイト)
男は女の木陰です。
(伊勢丹/メンズファッション)
男は、体のどっかで、20才。
(伊勢丹/男の新館20周年)
ワラワ、新しい古いタイプです。
(伊勢丹/サンヨーフェア)
人の半分は後姿です。
(伊勢丹)
ボーヤハント。
(日本ビクター/GR-C7)
ホンダ買うボーイ。
(本田技研工業/CR-V)
女性の前で、
いきなりシャツ一枚になれますか。
(IWS国際羊毛事務局/ウールドレスシャツ)
うちの息子は
厳父と岳父の違いも知らない、愚息だ。
(福井商事/ライオンファイル)
湾岸スキーヤー、生まれる。
(三井不動産/SSAWS)
営業用の私は6時に閉店する。
(サントリー/バドワイザー)
商品 編
カンビールの空カンと
破れた恋は、
お近くの屑かごへ。
(サントリー/サントリー缶ビール)
なんともオシャレな言い回し。
「缶ビール」と「破れた恋」を並べる着眼点。
「そんなもん大事に持ってないで、次にいこうぜ」
そんな声が聞こえてくるようです。
カンビールシリーズは、まだまだたくさんあります。
ひとつの単語でいろんなオシャレワードを連発。
本当にすごいです……
カンビールのおかわりと
新しい恋は、
お近くのあの人と。
(サントリー/サントリー缶ビール)
カンビールと鉢植えの水は、
きらしたことがない。
(サントリー/サントリー缶ビール)
私の主食は、
レタスと恋とカンビールね。
(サントリー/サントリー缶ビール)
明るいドリンク、カンビール。
(サントリー/サントリー缶ビール)
2度目の独身生活でカンビール党になりました。
(サントリー/サントリー缶ビール)
ケンカには弱いけれど、カンビールは強いのだ。
(サントリー/サントリー缶ビール)
働けば働くほどビールは、うまくなる。
(サントリー/バドワイザー)
ビールは人生の一部を
スローモーションにしてくれる。
(サントリー/バドワイザー)
ビリー・ザ・キッドが倒れた頃、
バドワイザーが生まれた。
(サントリー/バドワイザー)
100円避暑地。
(サントリー/マリンクラブ)
ラガーを2つ買おう。
(キリンビール)
ラガーなら、つづけられる。
(キリン/ユーミンキャンペーン)
品のある質。
(伊勢丹)
口笛でタクシーをとめる服。
(伊勢丹/ダナ・キャラン)
英国の田園調布あたりの服。
(伊勢丹)
メリノはケケケの王様です。
(IWS国際羊毛事務局/メリノ・ウール)
メリノウールを着る運動。
(IWS国際羊毛事務局/メリノ・ウール)
踊れるバーバリー。
(三陽商会/Burberrys BLUE LABEL)
売ってないものは、作るしかない。
(ブラザー工業/コンパルαⅡ)
スカッとランド北海道。
(全日本空輸)
まとめ:コピーは人の心を動かすものなんだ
いかがでしたでしょうか。
眞木準ワールドを堪能できたでしょうか。
「もっと、もっと、味わいたい!」という方は、こちらをどうぞ。
本のタイトルもダジャレで、オシャレが効いてます。
きっとご満足いただける1冊です。
眞木準さんはコピーについて、こう語っています。
コピーは、ポスターのための一行じゃない。言葉で、世の中や、会社や、人の心を動かすものなんだ。
超絶にしびれます。
コピーライターの真髄と言っても、過言ではない言葉です。
だから眞木準さんのコピーは、心揺さぶられる作品が多いのでしょうね。
では、どうやったら世の中を、人の心を動かす一行が書けるようになるのか。
そのヒントが、こちらの本にあります。
あなたの期待を裏切らない「心にささる一行メッセージ」をつくりたいという願いを叶えるための解決策が、この本には示されています。
企画やプランニング、営業の仕事に携わっている人、"ひとつ上の"メルマガやブログを発信したい人はもちろん、クリエイティブに仕事をしたいと思っている人にオススメです。
——出版社からのコメント
先人の言葉を勉強しつつ、自分でもコピーを作りつつ、コツコツ挑戦していきましょう!